~なぜフィードバックは難しいのか?
『casica』は、新入社員の育成のためのメモ帳です。
その中で、上司からのフィードバック欄を設け、
上司のフィードバックの習慣化を目指しています。
このことで、『casica』は
単なる“依頼された仕事を記入するメモ帳”ではなく、
“新入社員の成長を促進する業務支援ツール”になります。
一般的にフィードバックは難しいと言われています。
それはなぜなのか?今回と次回2回に分けてお話します。
そもそも、フィードバックとは何でしょう?
私個人としては、
『相手を観察した上で、率直に今の状況を伝え、
相手の意識や行動を修正し、成長を促進すること』
と定義しています。
具体的なFBの内容は
・依頼内容(期待値、品質)
・納期
といった外形的なことが挙げられます。
他にも、本人の内面の
・仕事に対する姿勢や意欲
・心構え
・他者への配慮や気遣い
・必要とされる知識やスキルのレベル
・学習意欲や学習能力
といった事に及びます。
フィードバックを難しいのは
『他者にとってわかりにくい本人の内面もあること』
だと考えています。
フィードバックと言うと、
ついついわかりやすい外形的なこと
(例えば、納期が間に合わなかったですとか、もっと早く相談してほしいといったこと)
ばかりしがちです。
しかし、外形的な部分は、内面の意識やスキルから表出されます。
ですから、内面の意識やスキルと言った“深い部分”についてフィードバックしないと、
いつまでも外形的な部分と言った“浅い部分“ばかり指摘する“もぐら叩き”になってしまいます。
その結果、いつまでたってもスキルが伸長しない、
本人も仕事に対して意欲が無くなってしまうという事が起きてしまうかもしれません。
フィードバックは本人の仕事ぶり(今現在)に対してだけでなく、
本人が一人前社員になるために何が足りないのか(未来)という意識が必要です。
どの程度深くフィードバックするのか?
一概に、フィードバックと言っても、“する/しない“ではなく、
“浅い/深い”といった深度に注目してみるといいでしょう。
次回、この外形的なものと内面とをどのようにフィードバックすればよいのか
お話します。
7月26日夜に進捗管理とフィードバックについて、セミナーを行います。
そこで、
進捗管理の方法や、フィードバックの基本
『casica』を使ったフィードバックのポイント
について、お話します。
https://www.casica.me/event-003/
松本 宜大
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